矢吹丈のように燃え尽きて真っ白になりたい漢の愛とストイックな生活の記録
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やっとのことでバイクフィニッシュし、自分のトランジションエリアに戻ってくると、ちょうど観客席にバイク途中に気づいた会社の同僚たちがいる。
「いつから来てたん?」
「最初からずっとやで」
「スイムの時から?」
「朝から。気づいてると思ってた!」
「全然わからんかったよ!ウェット脱いでる時もおったん?」
「こっそり盗み撮りしてた」
「声かけてや!けど、さっきこけてもうてさあ、足つった!!」
みたいな会話をバイクからランへのトランジットしながら、またストレッチしながら大きい声でやり取りする。
あとから聞いたところによると、余計なプレッシャーをかけないようにこっそり来たとのこと。
嬉しい気遣いですが、もうちょっと早く声かけてくれてもいいんちゃうの?せめてスイムからバイクのトランジットの時とか…
まあ、来てくれただけでも本当に嬉しく有り難かったので文句もほどほどに。
ひと通り話して、ランへの準備できたら、
「行ってくるわ!」と手を挙げて、最終種目ランへスタート!
「いつから来てたん?」
「最初からずっとやで」
「スイムの時から?」
「朝から。気づいてると思ってた!」
「全然わからんかったよ!ウェット脱いでる時もおったん?」
「こっそり盗み撮りしてた」
「声かけてや!けど、さっきこけてもうてさあ、足つった!!」
みたいな会話をバイクからランへのトランジットしながら、またストレッチしながら大きい声でやり取りする。
あとから聞いたところによると、余計なプレッシャーをかけないようにこっそり来たとのこと。
嬉しい気遣いですが、もうちょっと早く声かけてくれてもいいんちゃうの?せめてスイムからバイクのトランジットの時とか…
まあ、来てくれただけでも本当に嬉しく有り難かったので文句もほどほどに。
ひと通り話して、ランへの準備できたら、
「行ってくるわ!」と手を挙げて、最終種目ランへスタート!
昔、両足攣った時、しばらく歩くのもしんどかった経験があるので、不安がよぎるも走り出すと足は大丈夫。
いける!!
膝もランだと痛みが気になるほどない!
ペースはすぐには上げれそうにないけど、何とか走れるかもと思い出す。
ただ、胸が苦しい。何でや……
と、自分では遅めのペースで走り出す。
ランコースに入ると、ちょうどすぐに1周回が終わって2周目に入るニシキャップと会う。
「あと1周ですか?」「う……ん」
キャップかなりしんどそう。。。
自分的には結構遅めのペースなので、一緒に並んで走るかと思うもキャップが来ない。
え?これって、今、俺、どんなペースなん?よーわからへん。
時計を見ると2時間20分ぐらい。うーん3時間切りは難しいなあ。うーん、できるだけ抑えて5キロまでは行こうと決める。
そう思ったのには、一つ理由が。
さっきも書いたように、胸が苦しい……
この苦しさは何だ?
…………
炭酸一気に飲んだ時の苦しさに似てるなあ……
……そういや、さっきこけた時にもらったジュース、あれ炭酸やった!量、気にせんとごくごく飲んでもうた!
あれか!原因は!!
しまったあああ!こんなこと考えてへんかったーーー
しかも胸いっぱいで、補給食も口に入れても、喉通りそうにないー
けど、何か口入れな。ゼッケンベルトに付いてる小バッグをごそごそし、カフェイン入りのメイタンブドウ糖ラムネを口に入れる。
密かに、ここ2、3日カフェイン断ちをしていたので、口に入れた瞬間、
キタッッーーーー
ってのを期待してたんだけど、何もなし。何じゃこれ。ラムネで口ん中の水分が減っていく。
もう一つ入れていたカフェイン入りのショッツも口に入れるか迷うも胸が拒否をする。
水分も体は受けつけそうにない。
そう思ってるとエイドがあり、ほんの口をしめらすだけ口に含み、あとは体にかける。
頭は冴えて意識ははっきりしてるし、エネルギー切れな感じはしない。
暑さも気にならない。補給はもう取らんでもいけそうやな。
と決めて、膝の痛みが出ないようにフォーム気をつけて走ることに意識を専念しだす。
海岸沿いに出ると、チームの人とどんどんすれ違う。
バイクの時と同じように、声をかけて、手を挙げてねぎらいの意思を伝える。
順番はバラバラだと思いますが、
みぞさん、「膝、大丈夫っすかー?」「いや、もうあかん」
わいたまさん、何か首に巻いてて、バイクの時からわかりやすいものの声かけるタイミングなかなかなく、初めて声かける感じ。
いつも通りマイペースだ。(首のマフラー,冷感のやつで次回の夏のレースで使えそう)
うっちゃん、胸、はだけすぎ。
MITSUさん、声かけると無言でサインを返してくれる。
渋くてカッコいい!
けど、あとで教えてもらったところ、しんどくて必要最低限の動きしかできなかったとのこと。
けど、かっこよかったんスよ!
ダイスケさん、なかなかのポジションにおるも何周目なんやろ?しんどそうも結構いいペースで走ってそう。
マルイさん、すれ違いざまタッチ交わしてくれる。テンション上がる!
で、こんとき気づきました。自分、バイクグローブはずしてなかった……
まあいいや、あんまランのタイムには変わらんしと思って、苦笑いで走り続ける。
けど、あとからMITSUさんにびっくりされましたが、みんなグローブ元々付けてないんですね。。。
確かに付けるだけでも5秒ぐらいロスしそう。(MITSUさんは普段も冬以外はつけてないみたいっす。)
とよちゃん、顔にやけてるも足痛そうな走り方。
スダッチ、あごあがってしんどそう。
まっくすさん、あえて大きめで声かけて気づいて反応してもらう。
後半、上げれば、まっくすさん、スダッチぐらいまでは抜けそうかなあと思うも、なかなか折り返し地点がこない。
事前に試走してたものの、そん時より折り返し地点が長く感じます。
やっと折り返すも、結構長くちょっと前追いつくのやっぱしんどいなと感じます。
地面に3と書かれた地点でランタイム見ると15分弱。
ここが3キロ地点となるとキロ5分。
もうちょっと遅いペースな感じするけど、意外と速く走れてんねんなと思いペース上げようか迷いましたが、胸の苦しさがつっかえ、やっぱり現状維持のスピードで走ります。
もう一つペースを無理して上げなかった理由があります。
事前に西内塾BBSで書かれた西内さんの言葉があったからです。
私の考えとしては、ふらふらになるまで追い込むのがトライアスリートではなく、余裕を持ってフィニッシュするのがトライアスリートです。
競技を長く続けられるように楽しむことが大切だと思います。
できるだけ上げて、なおかつ余裕を持ってゴールしたい。
ここはまだ上げるポイントではない。2周目に入ってから考えよう。
そんな感じでした。
50mぐらいの急坂ポイントではボランティアの人が
「シルベスト、ファイト!!」
と応援してくれる。魂をもらう。
林の中のルートに入っても、全然知らない人も応援してくれる。
緑地公園のラン練習会の時に来てはったスタッシュサポートのMさん(だっけ?)も応援してくれてる。
フィニッシュし終えたひれしさんとマルイさんが並んで声をかけてくれる。
「もう終わったの?」と声かけるも、当たり前かタイム的には… その辺りの計算ができなくなっていた。
しますけ、みきT夫妻も応援してくれている。
「グローブ取るの忘れてもうて」「Hさん、グローブカッコいい!」
って突っ込んでくれる。ありがたい。
林の中の後半の下り、何か苦しさが増す。
やばい、胸が堪え難い。胸を押さえながら走るが、胸押さえてると審判員に止められたり、応援の人に、えっっ?て思われんのが嫌で押さえるのを止める。
けど。しんどい。(あとから思うと、何だ、この見栄の張り方は……)
当然ペース落ちるも、平坦に戻り何とかちょっとは楽になる。
早く炭酸の気は抜けて、楽にならないか……
時間がかかりすぎてる、おかしい……
気持ちは元気やし、足の筋肉も大丈夫で上げれそうだが、ちょっと上げると心臓がついてこない。
こんなの初めてや。
ペース上げるのはもうちょっとがまん、がまん。
2周目に入ると、すぐにひろみんさん見える。
見るからにふらふらでやばそう。。。
「大丈夫ですかー?」
「だいじょうぶじゃなーい!」
「がんばってくださーい!」
一緒に伴走するわけにもいかないので、倒れないことを祈り追い抜いていく。
海岸沿いのコースに出ると、わいたまさんと2度目のすれ違い。
「終わりやったんちゃうのー?」
「ちゃう、ちゃう、あと1周!!」
って、普通にため口で答えてしまった。
そのことに自分で笑けてしまって、だいぶハイやなあと自覚する。
トヨちゃんとすれ違う。
「膝、痙攣した」と歩きながら足引きずってる。
大丈夫やろか?ニューハレのカラーテープが痛々しい。
何もできずに、そのまま走り続ける。
まっくすさん、再びあえて大きな声かけて気づいてもらう
すだっち、もっとあご上がってしんどうそう。
がんばれば、スダッチあたりまではいけそうかなあと思って、ちょっと上げるも、やはり心臓がついてこない。
折り返し前に、いっしーさんが見える。
並びにかかり、ちょっとだけ並走する。
「(気にせんと)先行ってくださいよ」
「は、はい」
たったったったった、歩を進める。
胸が苦しいもイーブン心がけ進む。
折り返して、ちょっとするとすれ違いでひろみんさん見える。
「がんばってー」
ふらふらやのにガッツあるなあとおもう。意地やね、意地。
ちょうど、このあたりで完走がちらついてきて嬉しくなってくる。
また、家族、仲間、応援の人たちへの感謝、こうして健康に好きなことをやっていること、
トライアスロンのハードルの高さ、自分の人生の幸せさ、これまでの苦悩などが一気に感情に流れてきて、号泣しそうなモードになる。
それはさすがにまずいと思い、嗚咽がもれそうになるのをこらえると、息が苦しい。
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ
今まで経験したことのない呼吸の早いリズムで息ができない感じになる。
ちょっと止まって歩く。
何これ、と思って自分の感動で過呼吸になるってどうよ?って笑けてもくる。
アー苦しい。すばらしい!また泣きそう。
呼吸が落ち着いてまた走り出す。
ゴールするとき、俺ずっと泣いてるんちゃうん?それはさすがにまずい、恥ずかしい。
けど、この呼吸って炭酸が原因じゃないんじゃないの?
暑さか疲労できてるのか?だとしたら余裕を持ってゴールどころではない。
心臓イッてもうて倒れるなんて迷惑心配も甚だしい。
もっとペースを落とす。
急坂では1周目と同じボランティアの人が同じく
「シルベスト、ファイトー!」
と叫んでくれる。魂をもらう。
走り続ける。
ちょうど、オレンジを配ってたエイドで、とよちゃんが止まっているのが見える。
「とよちゃん、だいじょうぶー!」
って叫ぶも、気づいてもらえない。
歩けもしないのかと心配になるも何もしてやれない。
けど、自分もゴールに向かわなければ。
トラブルがあると、ほんとに孤独だ。
最後の林のコースに入っていく。
全然知らない人も声援をかけてくれ本当に感謝である。泣けてくる。やばい、やばい。
このレースは自分のために、いや、参加者全員が主人公なのだ!
すばらしいっっ!
ランコースでも会社の人も応援してくれている。
しますけ、みきT夫妻が「グローブカッコいい!」と再び突っ込んでくれる。
手を挙げて応える。
最後の下り、苦しい。。。
もうあかん。
歩きます。
たったったったったっと一度抜いた、いっしーさんに抜かれ返されました。
すれ違うとき「すんません」と言われる。人柄が出てるなあ。
ついていきたい気持ちあるものの、心臓はNOサインです
しばらく歩きます。
そうすると、観戦してる人たちも声をかけてくれますが、その中でもひときわ大きな声で「がんばってー」と応援してくれる女性陣4人ぐらいの集団がありまして、そんなん言われたら走らないかんじゃないのって感じで再び走り出しました。
それを見て「何かしんどいのに無理して走らしちゃったねー」という声が聞こえてきたので、大きな声で「大丈夫っすよー」と返しときました。
声援は力ですね。。。。
あとは、フィニッシュライン、ゴールです。
ゴールめがけて後ろから飛ばして走ってくる選手いますが競えません。
ゴール付近にはゴールし終えたシルトラメンバーが待っていて声かけてくれます。
みぞさんの「出し惜しみすんなー」という声が一際、耳に入ってきましたが、
「いや、出せないんだってば」
と思いながら、最後に抜かれた人が先にテープ切ってしまったので僕はテープなしのフィニッシュライン越えましたが、テープ有る無しも、もうどうでもよかった。
完走できたーー!
天を仰ぐ。
何とか倒れんかったー
楽しかったーーー!
サイコーーーーー!!!!!!
ラン 55:34
トータルタイム 3:13:42
みんなのとこに駆け寄りたかったけど、ゴール付近で会社の人たちも見てくれてたので、そちらへ行っての歓談を優先しました。
皆さんのとこに寄れず、すんません。
フィニッシュ後もハイのままで疲労感はあまり感じず、テンションは高いままだったと思う。
会社の人たちとの話も尽きない。
話している内に、ひろみんさんがゴールしたようだが熱中症らしい。
医務室に運ばれて、付き添ってるメンバーの様子を見ていると緊急性はないようで何とか大丈夫そうだ。
会社の人たちと別れたあとは、メンバーとねぎらいの握手。
がんばった!、やった!
いやあ、こけてしまって……など同じ話が尽きない。
色々話していると、トヨちゃんが戻ってきた。
痛いながらもゴールしたようで「やった!」と握手する。
トヨちゃん、感激の涙で目が赤い。
いや、わかるよぉ、わかる。その気持ち、俺も同じだよと思いながら、もらい泣きして、ちょっとうるうるする。
その時の写真がこれ。
たまたまchakiさんが撮ったんだろうけど、自分としては印象深い1枚だ。
完走後は、みんなホッとした安堵感や充実感でみんないい顔してた。
みなさんありがとう!
完走した時の感動は何とも言えないやりきった人にしか味わえないものだった。
ありゃあ、病みつきになるね!
そう言っておく。
いける!!
膝もランだと痛みが気になるほどない!
ペースはすぐには上げれそうにないけど、何とか走れるかもと思い出す。
ただ、胸が苦しい。何でや……
と、自分では遅めのペースで走り出す。
ランコースに入ると、ちょうどすぐに1周回が終わって2周目に入るニシキャップと会う。
「あと1周ですか?」「う……ん」
キャップかなりしんどそう。。。
自分的には結構遅めのペースなので、一緒に並んで走るかと思うもキャップが来ない。
え?これって、今、俺、どんなペースなん?よーわからへん。
時計を見ると2時間20分ぐらい。うーん3時間切りは難しいなあ。うーん、できるだけ抑えて5キロまでは行こうと決める。
そう思ったのには、一つ理由が。
さっきも書いたように、胸が苦しい……
この苦しさは何だ?
…………
炭酸一気に飲んだ時の苦しさに似てるなあ……
……そういや、さっきこけた時にもらったジュース、あれ炭酸やった!量、気にせんとごくごく飲んでもうた!
あれか!原因は!!
しまったあああ!こんなこと考えてへんかったーーー
しかも胸いっぱいで、補給食も口に入れても、喉通りそうにないー
けど、何か口入れな。ゼッケンベルトに付いてる小バッグをごそごそし、カフェイン入りのメイタンブドウ糖ラムネを口に入れる。
密かに、ここ2、3日カフェイン断ちをしていたので、口に入れた瞬間、
キタッッーーーー
ってのを期待してたんだけど、何もなし。何じゃこれ。ラムネで口ん中の水分が減っていく。
もう一つ入れていたカフェイン入りのショッツも口に入れるか迷うも胸が拒否をする。
水分も体は受けつけそうにない。
そう思ってるとエイドがあり、ほんの口をしめらすだけ口に含み、あとは体にかける。
頭は冴えて意識ははっきりしてるし、エネルギー切れな感じはしない。
暑さも気にならない。補給はもう取らんでもいけそうやな。
と決めて、膝の痛みが出ないようにフォーム気をつけて走ることに意識を専念しだす。
海岸沿いに出ると、チームの人とどんどんすれ違う。
バイクの時と同じように、声をかけて、手を挙げてねぎらいの意思を伝える。
順番はバラバラだと思いますが、
みぞさん、「膝、大丈夫っすかー?」「いや、もうあかん」
わいたまさん、何か首に巻いてて、バイクの時からわかりやすいものの声かけるタイミングなかなかなく、初めて声かける感じ。
いつも通りマイペースだ。(首のマフラー,冷感のやつで次回の夏のレースで使えそう)
うっちゃん、胸、はだけすぎ。
MITSUさん、声かけると無言でサインを返してくれる。
渋くてカッコいい!
けど、あとで教えてもらったところ、しんどくて必要最低限の動きしかできなかったとのこと。
けど、かっこよかったんスよ!
ダイスケさん、なかなかのポジションにおるも何周目なんやろ?しんどそうも結構いいペースで走ってそう。
マルイさん、すれ違いざまタッチ交わしてくれる。テンション上がる!
で、こんとき気づきました。自分、バイクグローブはずしてなかった……
まあいいや、あんまランのタイムには変わらんしと思って、苦笑いで走り続ける。
けど、あとからMITSUさんにびっくりされましたが、みんなグローブ元々付けてないんですね。。。
確かに付けるだけでも5秒ぐらいロスしそう。(MITSUさんは普段も冬以外はつけてないみたいっす。)
とよちゃん、顔にやけてるも足痛そうな走り方。
スダッチ、あごあがってしんどそう。
まっくすさん、あえて大きめで声かけて気づいて反応してもらう。
後半、上げれば、まっくすさん、スダッチぐらいまでは抜けそうかなあと思うも、なかなか折り返し地点がこない。
事前に試走してたものの、そん時より折り返し地点が長く感じます。
やっと折り返すも、結構長くちょっと前追いつくのやっぱしんどいなと感じます。
地面に3と書かれた地点でランタイム見ると15分弱。
ここが3キロ地点となるとキロ5分。
もうちょっと遅いペースな感じするけど、意外と速く走れてんねんなと思いペース上げようか迷いましたが、胸の苦しさがつっかえ、やっぱり現状維持のスピードで走ります。
もう一つペースを無理して上げなかった理由があります。
事前に西内塾BBSで書かれた西内さんの言葉があったからです。
私の考えとしては、ふらふらになるまで追い込むのがトライアスリートではなく、余裕を持ってフィニッシュするのがトライアスリートです。
競技を長く続けられるように楽しむことが大切だと思います。
できるだけ上げて、なおかつ余裕を持ってゴールしたい。
ここはまだ上げるポイントではない。2周目に入ってから考えよう。
そんな感じでした。
50mぐらいの急坂ポイントではボランティアの人が
「シルベスト、ファイト!!」
と応援してくれる。魂をもらう。
林の中のルートに入っても、全然知らない人も応援してくれる。
緑地公園のラン練習会の時に来てはったスタッシュサポートのMさん(だっけ?)も応援してくれてる。
フィニッシュし終えたひれしさんとマルイさんが並んで声をかけてくれる。
「もう終わったの?」と声かけるも、当たり前かタイム的には… その辺りの計算ができなくなっていた。
しますけ、みきT夫妻も応援してくれている。
「グローブ取るの忘れてもうて」「Hさん、グローブカッコいい!」
って突っ込んでくれる。ありがたい。
林の中の後半の下り、何か苦しさが増す。
やばい、胸が堪え難い。胸を押さえながら走るが、胸押さえてると審判員に止められたり、応援の人に、えっっ?て思われんのが嫌で押さえるのを止める。
けど。しんどい。(あとから思うと、何だ、この見栄の張り方は……)
当然ペース落ちるも、平坦に戻り何とかちょっとは楽になる。
早く炭酸の気は抜けて、楽にならないか……
時間がかかりすぎてる、おかしい……
気持ちは元気やし、足の筋肉も大丈夫で上げれそうだが、ちょっと上げると心臓がついてこない。
こんなの初めてや。
ペース上げるのはもうちょっとがまん、がまん。
2周目に入ると、すぐにひろみんさん見える。
見るからにふらふらでやばそう。。。
「大丈夫ですかー?」
「だいじょうぶじゃなーい!」
「がんばってくださーい!」
一緒に伴走するわけにもいかないので、倒れないことを祈り追い抜いていく。
海岸沿いのコースに出ると、わいたまさんと2度目のすれ違い。
「終わりやったんちゃうのー?」
「ちゃう、ちゃう、あと1周!!」
って、普通にため口で答えてしまった。
そのことに自分で笑けてしまって、だいぶハイやなあと自覚する。
トヨちゃんとすれ違う。
「膝、痙攣した」と歩きながら足引きずってる。
大丈夫やろか?ニューハレのカラーテープが痛々しい。
何もできずに、そのまま走り続ける。
まっくすさん、再びあえて大きな声かけて気づいてもらう
すだっち、もっとあご上がってしんどうそう。
がんばれば、スダッチあたりまではいけそうかなあと思って、ちょっと上げるも、やはり心臓がついてこない。
折り返し前に、いっしーさんが見える。
並びにかかり、ちょっとだけ並走する。
「(気にせんと)先行ってくださいよ」
「は、はい」
たったったったった、歩を進める。
胸が苦しいもイーブン心がけ進む。
折り返して、ちょっとするとすれ違いでひろみんさん見える。
「がんばってー」
ふらふらやのにガッツあるなあとおもう。意地やね、意地。
ちょうど、このあたりで完走がちらついてきて嬉しくなってくる。
また、家族、仲間、応援の人たちへの感謝、こうして健康に好きなことをやっていること、
トライアスロンのハードルの高さ、自分の人生の幸せさ、これまでの苦悩などが一気に感情に流れてきて、号泣しそうなモードになる。
それはさすがにまずいと思い、嗚咽がもれそうになるのをこらえると、息が苦しい。
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ
今まで経験したことのない呼吸の早いリズムで息ができない感じになる。
ちょっと止まって歩く。
何これ、と思って自分の感動で過呼吸になるってどうよ?って笑けてもくる。
アー苦しい。すばらしい!また泣きそう。
呼吸が落ち着いてまた走り出す。
ゴールするとき、俺ずっと泣いてるんちゃうん?それはさすがにまずい、恥ずかしい。
けど、この呼吸って炭酸が原因じゃないんじゃないの?
暑さか疲労できてるのか?だとしたら余裕を持ってゴールどころではない。
心臓イッてもうて倒れるなんて迷惑心配も甚だしい。
もっとペースを落とす。
急坂では1周目と同じボランティアの人が同じく
「シルベスト、ファイトー!」
と叫んでくれる。魂をもらう。
走り続ける。
ちょうど、オレンジを配ってたエイドで、とよちゃんが止まっているのが見える。
「とよちゃん、だいじょうぶー!」
って叫ぶも、気づいてもらえない。
歩けもしないのかと心配になるも何もしてやれない。
けど、自分もゴールに向かわなければ。
トラブルがあると、ほんとに孤独だ。
最後の林のコースに入っていく。
全然知らない人も声援をかけてくれ本当に感謝である。泣けてくる。やばい、やばい。
このレースは自分のために、いや、参加者全員が主人公なのだ!
すばらしいっっ!
ランコースでも会社の人も応援してくれている。
しますけ、みきT夫妻が「グローブカッコいい!」と再び突っ込んでくれる。
手を挙げて応える。
最後の下り、苦しい。。。
もうあかん。
歩きます。
たったったったったっと一度抜いた、いっしーさんに抜かれ返されました。
すれ違うとき「すんません」と言われる。人柄が出てるなあ。
ついていきたい気持ちあるものの、心臓はNOサインです
しばらく歩きます。
そうすると、観戦してる人たちも声をかけてくれますが、その中でもひときわ大きな声で「がんばってー」と応援してくれる女性陣4人ぐらいの集団がありまして、そんなん言われたら走らないかんじゃないのって感じで再び走り出しました。
それを見て「何かしんどいのに無理して走らしちゃったねー」という声が聞こえてきたので、大きな声で「大丈夫っすよー」と返しときました。
声援は力ですね。。。。
あとは、フィニッシュライン、ゴールです。
ゴールめがけて後ろから飛ばして走ってくる選手いますが競えません。
ゴール付近にはゴールし終えたシルトラメンバーが待っていて声かけてくれます。
みぞさんの「出し惜しみすんなー」という声が一際、耳に入ってきましたが、
「いや、出せないんだってば」
と思いながら、最後に抜かれた人が先にテープ切ってしまったので僕はテープなしのフィニッシュライン越えましたが、テープ有る無しも、もうどうでもよかった。
完走できたーー!
天を仰ぐ。
何とか倒れんかったー
楽しかったーーー!
サイコーーーーー!!!!!!
ラン 55:34
トータルタイム 3:13:42
みんなのとこに駆け寄りたかったけど、ゴール付近で会社の人たちも見てくれてたので、そちらへ行っての歓談を優先しました。
皆さんのとこに寄れず、すんません。
フィニッシュ後もハイのままで疲労感はあまり感じず、テンションは高いままだったと思う。
会社の人たちとの話も尽きない。
話している内に、ひろみんさんがゴールしたようだが熱中症らしい。
医務室に運ばれて、付き添ってるメンバーの様子を見ていると緊急性はないようで何とか大丈夫そうだ。
会社の人たちと別れたあとは、メンバーとねぎらいの握手。
がんばった!、やった!
いやあ、こけてしまって……など同じ話が尽きない。
色々話していると、トヨちゃんが戻ってきた。
痛いながらもゴールしたようで「やった!」と握手する。
トヨちゃん、感激の涙で目が赤い。
いや、わかるよぉ、わかる。その気持ち、俺も同じだよと思いながら、もらい泣きして、ちょっとうるうるする。
その時の写真がこれ。
たまたまchakiさんが撮ったんだろうけど、自分としては印象深い1枚だ。
完走後は、みんなホッとした安堵感や充実感でみんないい顔してた。
みなさんありがとう!
完走した時の感動は何とも言えないやりきった人にしか味わえないものだった。
ありゃあ、病みつきになるね!
そう言っておく。
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プロフィール
HN:
yaichi81
性別:
男性
自己紹介:
指宿在住 36歳
10代はプロレスラーになりたくて、20代は音楽と写真に傾倒の文科系、30代で体育会系に戻ってまいりました。
2014年1月大阪より鹿児島県指宿市に移住。
アイアンマン目指して人生かけます!
10代はプロレスラーになりたくて、20代は音楽と写真に傾倒の文科系、30代で体育会系に戻ってまいりました。
2014年1月大阪より鹿児島県指宿市に移住。
アイアンマン目指して人生かけます!
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