千羽トレイル奮戦記 其の弐

復調しかかってきたと言っても、
ある程度、登りはきつめであって、たまに攣りかけます。

クランクストップをシュッシュしながら散らします。

しまうのが邪魔くさかったので手に持って走ってたら、
いつの間にか蓋が開いていて
中身が全部こぼれてしまってたのがショックでした・・・

この辺りは、ほぼ抜かれることもなく、
逆に抜いていくこともなく淡々と走り、
階段地獄もなく、次の頂にはあっさりと着いたように記憶します。


ただ、次の下りが痛かった！
そう、痛かった。

ここでもシューズ選択の誤りが露に。

大きい岩が転がってる砂利道の下り。
足裏が痛い、イタイ、痛い。

口にも出る。
いたっ！いたっ！

薄っぺらいちゃんとしたソールがない
僕のイノベイちゃんは為す術無し。

下り基調なだけにここでペースを上げて、
ダダダーっと落ちていきたいがそれどころではない。

しかも、予想していたよりもその区間が長い。
（スタート直前にマルイさんから砂利道の存在は聞いていた。）

やっと終わったと思ったら、
かなり、えげつないガレ場に。

調子が良ければ、
粉砕覚悟でおもっきし下ってもという印象でしたが、
無理するほどのレース展開でもないのでここでも慎重に。

足裏の痛みをもろに感じながら下り終わる。


コースの折り返し地点、ロードベースの道へ。

ここでゼッケン確認があったので何位ぐらいか聞いてみる。
４５番ぐらいとの返答があり、
何とか踏ん張り３０位ぐらいまで上げられればなあと思う。


登り返しは砂利道ではなく別ルートのトレイルへ。
ただ、斜度がきつく道も細く草木の生茂りがひどい。

そこら辺の木にしがみついて登るか
這いつくばって登っていく。

ここでKバヤシ君が後ろからペースを上げてきたので道を譲る。

水が無いと一言こぼして行ってしまったあとに、
ドリンクを少しでも分けてあげればと思ったが、その時にはもう見えなくなっていた。

もうちょっとすぐに機転を利かせれば良かったな。
反省。

この、Kバヤシ君。

先週の園部練でも一緒だった今年実業団デビューの２８歳。
トライアスロンにも興味ありの青年であります。

トレランはこのレースが初めてとのこと。
やはりバイクでベースが有るとトレランも早いな。

バイクを頑張ることが今後のトレランにも有効なのだろうと再び思う。

斜度はきつかったが階段が無かった分だけ、
しんどいのはしんどかったがそうでもなかったと振り返って思う。

最高地点までの時間も短かく感じた。

そして、症状が出ていた
逆流性食道炎であるが一進一退を繰り返していた。

苦しい感覚はあるものの、
何とか持ちこたえられる苦しさ。

ただ、１０の内８ぐらいしか力が出せない感じ。
呼吸が深くできないので追い込めないのである。


それも、最高地点からの下りで症状がきつくなってくる。

やはり身体の上下が激しい下りは、
胃酸の巡りも良くなるようで致し方ない。

なるべく身体の揺れがないように気をつけながら走るが、
段々症状はきつくなっていった。

苦しい、苦しいと呻きながら走り、
止まろうにも身体は一定のスピードで下っていくので、
ある程度、自然のままに動きは泳がせていた。

本調子であれば、
もっとスピードも出せて気持ちもよかったのであろうに、
景色を楽しむ余裕も無かった。

下りきり往路と同じエイドまでのロード区間に突入。

下りきった地点では誰も後ろにいないのに、
いつの間にか何名かに抜かれていく。


エイドに着くと、バッグから陀羅尼助を出す。



この陀羅尼助、
基本は下痢止めなのであるが胸やけにも効くらしく、
レース前にも何粒か飲んでいたが、

これで落ち着くといいのだが・・・

と、祈りも込めてもう一度流し込む。


其の参へつづく

2013/01/22 (Tue) 未選択 Comment(0)